美空 Vol.49 
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84 レストランの椅子に腰かける内海さん。シェフによるカロリー・栄養バランスに配慮した四季折々の料理を味わえる。インテリアも上質で、リラックスできる空間だ。5家族や友人が泊まれるファミリールームも。『プラテシア 芝浦アイランド』は、JR山手線・京浜東北線「田町」駅から徒歩約11分。都営三田線・浅草線「三田」駅、新交通ゆりかもめ「芝浦ふ頭」駅も利用可能だ。東京都港区に位置し、六本木、銀座、お台場など、さまざまな街へ足を延ばしやすい。なお、介護が必要になったときは、同じ建物内の介護付有料老人ホーム『グッドタイム リビング 芝浦アイランド』へ移り住むことができる。美空対談4154森川 90代半ばの今、ご自身が現役で、さらに後進へ伝えていくという強い思いをお持ちなのには、頭が下がります。内海 96歳をネタにして、都ど々ど逸いつで歌うんですよ。「酒は1合、ご飯は2膳、夜中に3回お手洗い」って。本当は3回じゃ済まないんですけど。森川 昨年お怪我をなさったと聞きましたが、ご容態はいかがですか。内海 大変ですよ。でも歩いてます。人に会うのが一番いい刺激ですね。森川 年を重ねるとだんだん動かなくなって、人に会わず、話さなくなってしまいがちです。すると、どんどん衰えてしまう。内海 私は、自分とは違うことを経験していたり、ないものを持っていたりする方と会うのが好き。自分の範疇だけで生きていたらつまらないですから。漫才も、自分のしゃべりだけじゃ面白くないんですよ。お客さんを見て、そこにい気位をちゃんと持つ。内海 なんにせよ、ないものをないと言ったら誰も相手にしてくれませんから、あるように振る舞うことが大切。それが世渡りです。森川 なるほど。内海 それから、働き始めた時には自分より上の人は必ずいます。でも、いつまでも顎の先で使われてちゃいけない。その人が頭を下げるような人間にならないと。そうしてがんばっているうちに自分より若い人が入ってきて、立場も変わっていきます。森川 いつの時代でも、下積みが大切ですね。内海 でも、今の人は、テレビでしゃべって偉くなっちゃうからね。三味線や踊りをしっかりやってこそ芸人なんだけど。森川 内海さんは漫才協会の名誉会長もなさっていますね。直弟子のナイツさんも活躍されています。内海 自分が覚えてきたものは、人に教えないと。ナイツがよくなっていったら、今度はそこに弟子入りする人が来る。芸を増やして自分の後をつないでいくんだよ、とナイツに話してます。る方がやりそうなことをやるんです。言い方は悪いけど、お客さんを餌にする。森川 お客さんを見て、話題やテーマを選ぶ。芸の奥深さですね。それにしても、10歳からですから、もう86年も働いていらっしゃる。内海 子どもの頃から働いてるから、働くってことが怖くないの。生涯現役です。森川 お住まいに手すりがついて、ご自分で動ける環境が整ったとか。使い勝手はいかがでしょう。内海 あんな便利なものはないですね。私は、自分のために設備を整えてくれというのは、おこがましいようで嫌なんです。でも、あるんだったら遠慮なく使います。森川 介護というのは、人からしてもらうことではなく、自分が動けるように環境を作ることから始まるんです。無理して昔の家のままで暮らすのではなく、身体の状態に応じて手すりを使ったり、お風呂の形を変えたりすることで、元気に過ごせるようにする。内海 自分の足で動ける範囲で動いて、自分の生き方を全うしたいですね。森川 ぜひ舞台に立ち続けてください。介護とは、自分が動けるように環境を作ることから

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