夢がかなう暮らし-機内食が食べたい!ゲストが実現したこと-

機内食が食べたい!ゲストが実現したこと

「オリックス号にようこそ!この便はホノルル行きでございます」
ケアアデンダントが、今日はキャビンアテンダントに変身。
ゲストのつぶやきから生まれた機内食風ランチが、毎月恒例のメニューに。

「ようこそ、皆さま。お待ちしておりました」「お飲み物はいかがなさいますか?コーヒー、紅茶、りんごジュースをご用意しております」紺のスーツに身を包んだ女性スタッフがレストランでゲストを出迎える。
今日はお待ちかねの「機内食ランチの日」。いつもと違う華やいだ雰囲気に、発案者のゲストは目を細める。
「昨年、グッドタイムクラブ(GTC)のお出かけで羽田空港国際線旅客ターミナルに行ったとき、見学を終えたご婦人たちが『空弁はどこにあるの?』とおっしゃったのです。その言葉を聞いて、空の上で食べた食事はおいしかったなぁと思い出し、実現は難しいと思いながらも食事委員会でゲストハウスでの機内食ランチを相談したのです」


料理長は想像もつかないアイディアに驚いたが、
「旅行経験が豊富な皆さまに喜んでいただきたい、ぜひやってみよう」と研究を重ねる。

上空1万メートルの食事は地上と調理方法が少し違うなど、特徴があるという。そうしてできたのが「料理長の機内食風創作ランチ」。四角い器に盛りつけると、気分は機上に。
さらにフライトの雰囲気を演出しようと、ケアアテンダントがキャビンアテンダント風の衣装に身を包んだ。「あら、かわいいわね」「誰かと思ったよ」とゲストも注目。
あらかじめ希望をとったところ、実に95%が機内食風ランチを申し込んだ。さらに、当日になって「やっぱり機内食がいい」と変更する人もあり、ゲストの皆さまは実に楽しげ。

さて、舞台裏で奮闘したのはケアアテンダントのスタッフたち。スニーカーをパンプスに履き替え、ジェネラルマネージャーにスカーフを巻いてもらい、身だしなみをチェック。レストランに一歩入ると、すっと背筋が伸びた。いつもよりゆっくりした立ち居振る舞いもキャビンアテンダントのよう。「気持ちが引き締まります」「新しい自分を発見しました」とまんざらでもなさそう。四角い食器の隅まで食べ残しなく完食する人が続出した機内食ランチは、好評につき毎月の実施が決定した。
「来月はどこにする?」「ハワイ!レイをかけてアロハ?」「生演奏があるとムードが出るね」「夏にやろう!」とスタッフも盛り上がる。
「ダメもとで……」と勇気を出して提案したゲストは、思いがけない展開に驚きながら、来月の「機内食ランチの日」を心待ちにする。